2008-01-31

Betty Grable & Douglas Fairbanks Jr. 1948



‘That Lady in Ermine’ (1948米エルンスト・ルビッチ&オットー・
プレミンジャー)より “This is the Moment” (7:12)(5:52)



2008-01-28

Mara Griy 1930



Uploaded by CinemaMonAmour
‘Romance Sentimentale’(1930仏セルゲイ・エイゼンシュテイン
&グリゴーリ・アレクサンドロフ)(19:55)



2008-01-26

浅丘ルリ子 Ruriko Asaoka 1955

「緑はるかに」(1955日活・井上梅次)より
曲目不明(6:59)



2008-01-21

トニー谷 Tony Tani 1957

「お姉さんといっしょ」(1957桜映画社=松竹・青山通春)より
『りんご売り』(2:32)



2008-01-16

The Three Peppers 1943

「西部を駆ける恋」 A Lady Takes a Chance
(1943米ウィリアム・A・サイター)より
“Swinging At The Cotton Club” (1:15)



このバンド、ナット・コール・トリオのお手本になったというのは本当だろうか? 30年代半ばの結成で結構人気もあったというから、時系列的にはあり得る話だ。実は写真の仏クラシック盤を入手しそびれているため、このバンドの全貌がわからない。後年のゴーサム・レーベルのオムニバスしか所持していないのだ。そして、この形態のピアノ・トリオ(pf, eg, ab)の源流はどこから始まっているのかという疑問もわいてきた。アート・テイタム・トリオももう少しあとだしなあ。ご存知の方はご教示下さい。

スリー・ペッパーズはオリヴァー"トイ"ウイルソンpf, ボブ・ベルeg, ウォルター・ウイリアムスabというオリジナル・メンバーで40年代いっぱいをすごし、50年前後ゴーサムと契約したあたりでピアノがロイ・ブランカーという人に替わった。以前エントリーしたキャッツ&フィドルに比べると時代の違いもあってかよりジャズ寄りの音楽性を持ったバンドという印象だ。ナット・コール・トリオのようなテクニシャンではないが、トリオのアンサンブルやヴォーカル・ハーモニーをより前面に出していて、バンドとしての一体感が強いグループだ。

1943年RKO製作のこの映画出演時はオリジナル・メンバー。ジョン・ウェインとジーン・アーサーが主演の異色西部劇で、ジーン・アーサーは本作でオスカー・ノミネートされたということだ。

2008-01-12

Joni Mitchell 1969



‘Celebration At Big Sur’(1971米dir. by Baird Bryant & Johanna Demetrakas)より “Woodstock” (4:58)



ジョニ・ミッチェルの捉えどころのなさは比類がない。不定形な怪物的アーテイストである。ジャズ寄りになった近年はややパターン化してきた感はあるが、凡百のエピゴーネンを寄せつけない独自性は際立っている。思い返せば、フォーク寄りで比較的フツーのメロディーを紡いでいるころから独特の変則チューニングのギターのバッキングを開発するなど、尋常なひとではなかった。

この『ウッドストック』のエンディングでの奇妙な唸りというかコブシにはやられました。オリジナルのスタジオ版(サード・アルバム‘Ladies of the Canyon’に収録)はもう少しおとなしかったように記憶しているのだが、どうだったろう。ジョニ・ミッチェルをまた聴き直してみようかな。

●ジョニ・ミッチェルのフィルモグラフィ
●ジョニ・ミッチェル @ Wikipedia
●Baird Bryantのフィルモグラフィ
●Johanna Demetrakasのフィルモグラフィ

●ビッグ・サーのC,S,N&Y

2008-01-08

Monica Vitti & Terence Stamp 1966


「唇からナイフ」 Modesty Blaise (1966英ジョセフ・ロージー)より
“The End (We Should Have)”(1:33)



長編第1作の「緑色の髪の少年」(1948)以外面白いと思ったことがないジョセフ・ロージーの作品。映画マニアからの嘲笑を浴びてもいい。わからんモンはわからんのじゃ。そんな中でちょっと毛色の変わった作品がこれ。原作がイギリスの新聞連載のコミック・ストリップしかもスパイものとあっては、観客は痛快娯楽作を期待しようというもの。ところがロージーは一筋縄ではいかない。笑いのポイントが謎な作品で、同系列の作品でいうと個人的に大好きな古い方の「カジノロワイヤル」(1967英ジョン・ヒューストンほか)などとは大違い。とにかく変だというしかない。

アントニオーニの「情事」(1960)で元祖アンニュイ女優として有名になったモニカ・ヴィッティと「コレクター」(1965英米ウイリアム・ワイラー)などで変態・性格破綻者役専門の俳優というイメージが強いテレンス・スタンプの共演。このキャスティングはいい。しかし歌は如何なものか。この絶望的に下手なデュエットはご愛嬌として看過すればいいのだろうか。お世辞にも味があるとはいえないシロモノで笑えもしない。困ったものだ。作曲者のジョニー・ダンクワースは英国のジャズマン。歌に入る前のスコアも彼が担当している。いいアレンジだけに歌との落差が残念に思えてならない。これこそ「吹き替え」にすればよかったんじゃない?

●モニカ・ヴィッティのフィルモグラフィ
●モニカ・ヴィッティ @ Wikipedia
●テレンス・スタンプのフィルモグラフィ
●テレンス・スタンプ @ Wikipedia
●ジョニー・ダンクワースのフィルモグラフィ
●ジョセフ・ロージーのフィルモグラフィ
●ジョセフ・ロージー @ Wikipedia

Silvana Mangano 1951


「アンナ」 Anna (1951伊アルベルト・ラットゥアーダ)より
“El Negro Zumbon” (2:35)

「アンナ」 Anna (1951伊アルベルト・ラットゥアーダ)より
“Non Dimenticar” (2:08)


ペレス・プラードからインドロックトワンギーズまで様々なカヴァーのある“El Negro Zumbon”。そしてアマリア・ロドリゲスをはじめ数多の歌手のレパートリーとなった“Non Dimenticar”。本作の音楽担当はニーノ・ロータだが、この2曲の作者はそれぞれ別の人たちで映画のために書かれたオリジナルだ。歌っているのはFlo Sandonsという歌手でシルヴァーナ・マンガーノ本人ではないとされるが、本当のところははっきりしない。写真でも判る通り(たぶんだいぶあとになって録音された)本人のレコードも存在するのでね。

当時全世界的にちょっと流行ったらしいバイヨンのリズムに乗せて歌われる“El Negro Zumbon”。バイヨンはブラジル発のリズムでルイス・ゴンザーガが有名だ。映画でも伴奏陣はブラジル人と思しいが、歌詞はなぜかスペイン語。余談だが当時日本でも生田恵子という人がゴンザーガの指導のもと、現地録音をして帰国後『東京バイヨン』などのヒット曲を出したらしい。復刻CDも出ているらしいので是非聴いてみたいものだ。詳しくはこちらを読んで下さい。

「にがい米」(1949伊ジュゼッペ・デ・サンティス)や後年のパゾリーニヴィスコンティ作品で知られるマンガーノだが、この作品でもとても魅力的。ボディライン・身のこなしも素敵だけど、顔のクローズアップが素晴らしい。監督のラットゥアーダは日本公開作が少なくてあまり広く知られていないが、駆け出し時代のフェリー二に脚本を書かせたり、監督デビュー作に共同監督として名を連ねるなどイタリア映画界ではVIPなおひと。ネオリアリズム映画から青春映画やエロい映画まで撮る節操のなさが嫌われたのか、映画作家としてはあまり認知されていないようだ。マンガーノともども大いに気になる人である。

●シルヴァーナ・マンガーノのフィルモグラフィ
●シルヴァーナ・マンガーノ @ Wikipedia
●アルベルト・ラットゥアーダのフィルモグラフィ
●アルベルト・ラットゥアーダ @ Wikipedia

2008-01-07

横山リエ Rie Yokoyama 1972

「天使の恍惚」Ecstasy of The Angels
(1972若松プロ=ATG若松孝二)より
『ここは静かな最前線』(3:31)



またしても秋山道男であった。作詞出口出(足立正生)・作曲秋山道男。横山リエの横でギターも弾いている。デビュー当時の浅川マキを思わせる曲調と歌い方だと思う。マキさんはこんな拙い歌手ではないけれども。

歌の巧拙はともかく、横山リエが素晴らしい。正直言って映画自体は若松映画のうちでもつまらない作品のひとつだと思うが、横山が出ているというだけで価値がある。彼女のあまり数多いといえない作品を全部観たわけではないが、作品によってこれだけ違ったキャラクター・表情を見せてくれる女優さんも珍しい。映画デビュー作の「新宿泥棒日記」(1969大島渚)、本作、そしてジョニー大倉に殺される「遠雷」(1981根岸吉太郎)とあげていくと、とても同一人物とは思えない。

●横山リエのフィルモグラフィ
●秋山ミチヲのフィルモグラフィ
●秋山道男のフィルモグラフィ
●若松孝二のフィルモグラフィ
●若松孝二のフィルモグラフィ @ IMDB
●若松孝二 @ Wikipedia

●秋山未痴汚『ママ、ぼく出かける』

2008-01-06

章 子怡 (チャン・ツィイー) & オダギリジョー Zhang Ziyi & Joe Odagiri 2005

「オペレッタ狸御殿」 Princess Raccoon (2005日本ヘラルド映画=
松竹・鈴木清順)より 『恋する炭酸水』(2:54)



大和屋竺の弟子で長年「東映不思議コメディーシリーズ」(CX系)の脚本を書いてきた浦沢義雄が、この映画のシナリオを手がけていて、全体を覆うムードは完全に「浦沢ワールド」。音楽は、大島ミチル(映画「釣りバカ日誌」、NHK「純情きらり」など)とムーンライダーズの白井良明が担当。白井は狸楽団の一員として出演もしている。

『恋する炭酸水』は、浦沢作詞・大島作曲のなかなかの佳曲。この曲以外にも面白い曲があるので、サントラは中古で見たら買いかもしれない。

●チャン・ツィイーのフィルモグラフィ/Wikipedia
●オダギリジョーのフィルモグラフィ/Wikipedia
●鈴木清順のフィルモグラフィ/Wikipedia