2007-09-24

Corinne Marchand 1961

「5時から7時までのクレオ」Cléo de 5 à 7
(1961仏アニエス・ヴァルダ)より 『サン・トワ』 Sans toi (2:31)



アニエス・ヴァルダの映画には微妙に入り込めないものを感じている。と言っても他に観たことがあるのは「幸福」(1965)と「歌う女・歌わない女」(1977)に短編の「コートダジュールの方へ」(1958)ぐらいなので大きな口はたたけないのだが。加えて本作の主役コリンヌ・マルシャンのルックスも微妙ではないか。別に美しくなければいけないことはないのだが、若いのか老けてるのか年齢も判別できないし、積極的に嫌いになれるほどの強い個性も感じない。それでもここに取り上げたのは、ミッシェル・ルグランの音楽ゆえ。

「ローラ」(1961仏ジャック・ドゥミ)で旦那に気に入られて、カミさんの映画の音楽も担当することになったのだろう。ルグラン本人も登場するとは身内同然の扱いだ。ピアノを弾き歌唱指導をしているのが、ルグランその人。

『サン・トワ』は、「シェルブールの雨傘」(1964仏ジャック・ドゥミ)の愛のテーマや「おもいでの夏」(1971米ロバート・マリガン)のテーマ曲などと同系列の曲で、聴き手をドップリと感傷に浸らせるというタイプ。ルグランのジャジーで小洒落た曲の系列を良しとして、こちらの系列を軽んじ疎んじる向きもあるけど、なに怖がることはありません。両方聴き倒したらええやんか(何故か関西弁)。

0 件のコメント: